IV‐5板厚選定によるコストダウンのポイント

材料費を抑える目的で使用する板厚を薄くすると、薄板(t=1mm未満)の溶接は非常に熟練した技術が必要になるため、溶接工数が増えてしまいます。そのため歩留まりが悪くなるほか、溶接時間もかかるためコストアップしてしまいます。

カバーを設計する際には機能性を損なわないのであれば、鋼板の厚みをt=1mm以上にすることで加工効率を向上させることができます。t=1mm以上であれば、比較的容易に溶接をすることができるため、サイクルタイムの短縮を実現することができます。

 

板金加工の溶接の難度のひとつとして板厚t=1mmを判断の基準とします。製品の生産工程の中で溶接を含む場合には、設計段階から材料選定の際に板厚を1mm以上にすることで、VA/VEにつながります。