III‐6曲げ加工時のR指定について

曲げ角部にR指定がある場合、そのRに合わせて金型を製作するか、細かく少しずつ何度も曲げてR形状に近付けるやり方で加工しなければならず、どちらにしても非常にコストがかかります。

Rの指定をなくし最小Rにするか、または自社(協力工場)の既に保有しているR金型のR寸法に合わせることで、工数を削減することができコストダウンが可能となります。

金型を必要とする加工の場合、金型の有無がトータルコストに大きな影響を与えます。設計技術者はRの寸法を厳密に設定する必要のない場合は、保有のR金型にそって設計するか、寸法を指定しないことでコストダウンを実現できます。