III‐5曲げ構造採用時の穴位置設定のポイント

曲げ加工がある部品で曲げ位置の近くに穴がある場合、穴が変形してしまうことがあります。その場合には品質を確保するため曲げた後に、穴加工を行わなければならず、工程が増えコストアップしてしまう他、位置精度も悪くなります。

曲げ加工を行っても、変形の影響がない位置に穴を設けることで、材料切断時に穴加工もできるため、加工工程を省くことができ、コストダウンにつながります。

曲げ加工と穴や切欠の寸法計算は一般的にW>3tとなります(板厚によって前後します。)設計技術者は図面をかく際に上記公式を念頭において、穴や切欠を配置することが求められます。