II‐2精度の見極めによる加工方法の選択のポイント

プレート等の部材を溶接する構造の物で、そのプレート面に削り加工や、タップ加工がある場合、溶接後にそれらの加工を行うと、作業性が悪く工数が必要となります。もしくは、大型の機械で加工しなければならず、コストアップになってしまいます。

平行度や穴ピッチに精度を求めない場合、削り加工や、タップ加工を溶接前加工にすることで、加工工数が低減され、コストダウンができます。

組み合わせ部品の場合、作業の順番が加工工数に大きく影響を与えます。必要な精度を見極めることは、加工の段取り時間の短縮や専用の治具が不要となることにつながるため、コストダウンのための大きなポイントとなります。