VII 表面処理の基礎知識

塗装する目的とは

1.物を保護する

塗装は物の表面に塗装すると丈夫な皮膜になって、物を保護します。

2.物を美しく見せる

塗装ほど豊かで多彩な色彩、自在な仕上がり感が得られるものはありません。

3.特別な機能がつく。

物の表面の機能をいろいろに変えて物の価値を高めることができます。
防錆・断裂・耐熱・防カビ・防虫など色々な機能を果たす塗装が色々なところに使用されます。

主な塗装方法とその内容

塗装内容内容
ハケ・ローラー塗り ハケやローラーに塗料を浸してワークに塗ります。
吹付け塗装 スプレー塗装ともいいます。塗料を霧状にして高圧空気でワークに吹き付けます。ハケ塗りより塗装の被膜が滑らかに仕上がります。
焼付け塗装 強制乾燥塗装ともいいます。ワークへ塗装した後に専用の加熱炉などで加熱し塗料を熱硬化反応させる塗装方法で、乾燥のムラが少なく非常に強い塗装の膜ができます。
静電塗装 霧状にした塗装を負極(ー)に帯電させ、電気的に塗装をワークに付着させる方法です。

鍍金(めっき)

亜鉛めっきは、代表的な防錆めっき法として広範囲な分野で活用されています。
鉄の防食にきわめて効果的であることに加え、めっき浴およびクロメート処理の進歩によって外観性能も向上し、装飾的用途での評価も高まってきます。
一般に亜鉛めっきは、めっきしたままの状態では比較的変色、腐食しやすいため、4種類のクロメート処理を行ったものが利用されています。

左からユニクロ(光沢クロメート)、クロメート(有色クロメート)、緑色クロメート、黒色クロメート。
クロメート処理は以上の4種類である。