V‐6切削加工時のコーナーR指定のポイント

上記のようなポケット加工においてコーナー部のR指示が小さいと、そのR寸法を出すための小径の刃物を使用する必要があります。小径の刃物は加工スピードを上げることが難しい上に、R箇所以外の加工のための刃物と段取り替えを必要とするため加工に時間がかかってしまいます。

上記のようにポケット加工のコーナー部のR指示をできるだけ大きくすることで、刃物の径を大きくすることが可能となります。大きい刃物は剛性が強いため、加工スピードも早くなり、加工時間の短縮につながりコストダウンにつながります。

ポケット加工のコーナーR部分の寸法を考慮することで、ワンチャックでの加工の実現や、加工スピード向上の実現につながります。そのため、可能であればR寸法を刃物の径に合わせて大きくすることが設計のポイントになります。