III‐4曲げ構造による溶接工数の削減のポイント

  • 印刷

短いフランジ構造において2つの鋼板の溶接による製作は歪み取りが発生し、工数の増大につながっていました。そのため、溶接構造から曲げ構造にしようと考えていましたが、短いフランジの高さがV溝に比べ短いため、曲げ加工をすることができませんでした。

短いフランジを溶接構造にて製作する場合でも、フランジの曲げ後の高さ寸法をH>6×t(板厚)にすることで、溶接構造から曲げ加工によって実現することができます。溶接から曲げ加工にするとサイクルタイムを短縮することができ、コストダウンを実現できます。

設計技術者は曲げ加工におけるV溝とフランジの高さの公式であるH>6×t(板厚)を覚えておくことで、短いフランジを溶接ではなく、曲げ加工によって製作する図面を適切にかくことができ、製品のコストダウンをすることができます。